伊藤園は、マクタアメニティの「おいしさの見える化」技術を用いて、AI画像解析による荒茶(茶畑で摘んだ生葉を新鮮なうちに「蒸す・揉む・乾燥させる」という一次加工を施した状態の茶葉)の品質推定技術を開発。2022年春より、同社が展開する茶産地育成事業の一部産地にて、試験運用を開始する。
従来、茶は嗜好品であることから、品質評価は官能検査によって行われてきたが、官能検査技術の習得には長い年月を必要とする。そのため、専用の成分分析機器を使用した、客観的な品質評価の手法が確立されている。しかし、この機器は高額であるため、規模が大きい生産農家でないと導入が難しいという課題があったという。
そこで同社は、荒茶の品質向上とコスト低減に寄与することを目的に、AI画像解析による荒茶の品質推定技術を開発。同技術は、手持ちのスマートフォンで撮影した画像をクラウド上でAI解析するもので、品質推定の手間とコストを削減できるとしている。