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3つの思考法で高める「創造力養成講座」

“常識を疑う”を実践する「転換思考」とは──3つの思考法で高める「創造力養成講座」第4回

第4回

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 前回は、抽象的に考える技術を中心に第2の思考法である「アナロジー思考」について解説した。今回は、第3の思考法である「転換思考」を説明する。大きく発想を飛躍させたいときには不可欠な思考法だ。ぜひ、マスターしていただきたい。

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“常識を疑う”を実践する「転換思考」とは

 転換思考とは、先入観や思い込み、常識を捨てて、新しい枠組みで物事を捉える考え方だ。もう少し噛み砕くと、常識を真逆にひっくり返したり、ずらしたりして物事を捉える考え方で、「Break the bias」や「Think out of the box」とも呼ばれる。

 よく「常識を疑え」とか「既存の枠組みで考えるな」、「逆転の発想で考えろ」などと言われる。しかし、どうすればそうした発想ができるのか具体的に教えられることはなく、結局、なんとなく逆張りしてみるとか、とりあえず反対のことを言ってみる、ということが多いのではないだろうか。

 ここでは、こうした転換思考を具体的な方法論として学び、再現性を高めて、誰でも効果的に活用できるようにしていきたい。

なぜ一流コンサルタントに高いフィーを払うのか

 第3回のアナロジー思考編でお伝えした通り、物事は「課題」と「解決方法」に分けられる。それに応じて、今回の転換思考も、①課題を転換する方法と②解決方法を転換する方法の2つがある。今回は、そのうち、①課題を転換する方法にフォーカスして説明していく。

 この課題の転換は非常に強力だ。例えば、一流のコンサルタントは、顧客から持ち込まれた課題をそのまま受け止めない。本当の課題は顧客が気づいていないところにある、と考えているからだ。顧客から持ち込まれた課題を転換して、他に本当の課題があるはずだ、と仮説を立ててプロジェクトをスタートする。

 実際に、コンサルタントに持ち込まれる顧客の課題は、その道のプロである顧客でもずっと解けなかった課題であることがほとんどだ。そうするとコンサルタントとしても、その道のプロである顧客でも解けない課題を解こうとして、解決方法で勝負をしてもあまりバリューを発揮できないことが多い。

 しかし、そもそも課題を転換して新しい課題を設定できれば、この場合、これまで検討していなかった様々な解決方法を考えることが可能になり提案の幅が一気に広がる。こうして、コンサルタントはバリューを発揮していくのだ。

 この課題を転換する方法は3つある。以下では、この3つの類型に関して、具体例を交えて説明していく。

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この記事の著者

永井 翔吾(ナガイ ショウゴ)

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