ソニーコンピュータサイエンス研究所(以下、ソニーCSL)は、欧州で2ヵ所目の研究拠点となる「ソニーCSLローマ」での活動を6月16日より開始した。
東京・パリ・京都に次ぐ4ヵ所目の拠点となるソニーCSLローマは、情報・サステナビリティ・人工知能とアートを融合する創造性の研究を中心に活動を展開する。オフィスは、ローマ市パニスパーナ通りに位置する歴史的建築物内のエンリコ・フェルミ研究・調査センター(“Enrico Fermi” Research Centre - CREF)内に開設。CREFは、科学の進歩と普及を目的に設立された国立の博物館兼研究機関で、ソニーCSLはCREFと官民合同で科学の推進を目指すという。
研究概要は以下のとおり。
- インフォスフィア:情報技術を再構築し、情報へのアクセス性を高め、オンライン上の社会的対話を透明でわかりやすく、かつ健全なものにすることを目的としている
- 持続可能な都市:都市環境を理解し、予測シナリオを作成するための新しいツールを開発。市民の生活条件を改善するために都市を持続可能にすることを目指している
- 創造性の拡張:AIがどのようにオープンエンドシステムの複雑性を把握するかを捉えることで、AIで人々の独創的、革新的かつ実用的な解決策を見出すサポートができるかを探求し、創造性と芸術を支援