TISは、自動運転EV向けの共通シャシーを開発する中国の貴州翰凱斯智能技術(以下、PIX Moving社)との資本・業務提携を発表した。
TISはグローバル戦略において最先端技術の獲得と市場への投下を重要な施策として推進しており、この提携でもPIX Moving社とTISインテックグループ各社が創り出すサービスを日本、中国、およびASEAN地域に展開していくという。
まずは、MaaS、スマートシティ分野が拡大する中国市場において、TISと同社グループの中国現地法人の提愛斯数碼(上海)(以下、TISI上海)とPIX Moving社の3社が共同で、MaaS関連のITサービスの構築・提供を行う。先行領域として介護施設、オフィスビル、工場などを対象に、屋外で稼働するサービス型自動運転EVをPIX Moving社が開発し、屋内のロボットやビル設備も含めた統合管理をTISの複数ロボットを統合管理するプラットフォーム「RoboticBase」で実現するという。これにより、たとえば屋外の自動運転EVによって運ばれた荷物を屋内の配送ロボットが受け取り、施設内の利用者に渡すなど、屋内外をまたぐ、複数・異種の自動運転EV、ロボットを活用した利便性の高いサービスの提供が可能となる。
また、PIX Moving社が開発する自動運転EVに、TISの強みである決済やXR等のサービスを組み合わせた新たなサービスも開発していく予定だとしている。