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実践UX入門

ビジネスに効くUXの要諦

第1回

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 企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が「コスト削減」や「効率化」にとどまり、本質的な意味でのDXに成功している企業はまだ多くありません。システム導入やデータ活用そのものが目的化してしまい、充分なビジネス成果につなげられていないケースが見受けられます。DXのあるべき姿とは、様々なデータをユーザーエクスペリエンス(UX)へ還元し続けることを目的とした、「業務プロセスの変革」と「デジタル環境づくり」です。DXはユーザーとの新しい関係を築くために推進されるべきであり、その成功には優れたUXの設計が不可欠です。
 本連載では、優れたUXを実現するために必要な5つの要素を、UXインテリジェンス協会(UXIA)が毎月1つずつ解説していきます。UXの書籍や成功事例を見聞きする際、漠然とインプットするのではなく、この5要素に分けて考えることによって学びやすくなるはずです。第1回では、この5要素の要点と、そもそもUXが重要視される理由やUXの定義について解説します。

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なぜ今UXが注目されているのか

 なぜUXが注目されているのはなぜでしょうか。それは、あらゆる企業・ビジネス・サービスが「UXドリブン」にならないと生き残れない時代になるからです。

 現在、スマートフォンの普及やデジタル化の進展で、デジタルとリアルの融合時代がやってきています。この時代における考え方は、デジタルが“主”でリアルは“従”。モバイルペイメントが広がればIDに購買データが紐づき、IoTセンサーが実世界に置かれると人間のあらゆる行動がオンラインデータ化するように、「デジタルが起点で、リアルの接点はレアで貴重な場」の構造に移っていきます。企業は今後、この場をどう活用するかが考え方の基本になっていきます。

 デジタルリアル融合時代になると、いつ、誰が、何を買ったかなどの行動データが大量に得られるようになります。属性データ程度しか取れなかった時代と比べると大きな変化です。大量の行動データがあれば、ユーザー理解の解像度が上がり、価値提供の内容や方法が変わります。

 ただし、製品販売型のサービスだけでは行動データは得られませんし、活用することもできません。大量の行動データは、サービスやプロダクトをユーザーに使い続けてもらってこそ得られます。世の中にはサービスやプロダクトが乱立し、ユーザーには数多くの選択肢が与えられています。そのような中でも一途に自社サービスを使い続けてもらうためには、便利だったり、おもしろかったり、ユーザーが「使い続けたい」と本当に思うサービスで居続けなければなりません。

 そのために企業は、得られた行動データをUXに還元し、他社には追いつけないほど質の高い体験を得られるサービスに改善し続ける必要があります。優れたUXにはユーザーが集まるため多くの行動データが蓄積され、それをまたUXに還元し、ますますよい体験ができるサービスに成長させる。これからの時代、このような好スパイラルを生み出すことが競争力の源泉になっていきます。海外に目を向けると、この好スパイラルに乗れた企業は成長し、乗れなかった企業と差が明確に開いているのが既にわかっています。

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この記事の著者

一般社団法人UXインテリジェンス協会(UXインテリジェンス協会)

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