ロジカル思考で作った“つまらない”企画書
以下は、部下から上司への企画書の提出場面での、よくあるやりとりです。
(部下からのプレゼンテーション後)
上司 : そんなことは誰でも思いつくよ。普通でつまらないな。
部下 : いえ、データによると地域の人口と、顧客のニーズは…。
上司 : そういうデータも調べて、以前にも取り組んでうまくいかなかったんだよ。なんでもいいから、ほかにおもしろいアイディアはないの?
部下 : 全然調べていないし、できるかもわかりませんが、ジャストアイディアでこういうのはどうでしょう?(いくつか思いつきで案を出す)
上司 : なんだ、全部、最初のやつよりおもしろいじゃないか。そっちの方がいいよ。そっちの方で検討してくれ
部下 :(せっかく調査した結論なのに、その場で思いついた方がいいのかよ…)
きちんと調べて「ロジカル思考」を使って達した結論ではなく、直感的な「思いつき」の方が評価されるのはなぜでしょうか。この「思いつき=直感」を、意識的、戦略的に使う方法はあるのでしょうか。今回は「直感を使う方法」について解説します。
次頁以降では、具体的に、
- A. ロジカル思考 で考えたプロセス
- B. ロジカル思考 に「直感」をかけあわせたプロセス
を比較して、その差となるポイントを解説します。