ディー・エヌ・エー(DeNA)は、使用環境により変動するEVの実用航続距離を予測する技術を開発した。
今回開発した実用航続距離予測技術では、まず、既存車両の管理情報(車検証情報、定期点検履歴など)や用途から、車両ごとに異なる使用環境を推定。次に、推定された使用環境下でEVが走行した場合の性能悪化要因とその影響度を総合的に解析し、さらに、バッテリー劣化による将来の車両性能変化を加味して、EV導入後の実用航続距離を予測するとともに可視化する。
この予測技術を用いることにより、さまざまなEVが、異なる車両用途や使用環境において、期待される実用性能を発揮できるか否かを事前に確認できるため、適切なEVの選定が可能となる。また、コネクテッドカーなど車両から直接データ取得する手段に依存しないため、ほぼすべての既存車両に対して予測が可能となり、汎用性の高いEV導入支援ソリューションの提供が可能だという。
DeNAは今後、この技術を用いたEV導入支援ソリューションを様々な自治体や企業に展開していくことで、国内におけるEV転換を加速させていくという。さらに、EV導入後は、自動車メーカーのコネクテッドサービス、フリート管理サービス、カーシェアリング、エネルギー、保険など、各種サービスと連携することでEVの利用価値を高め、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて貢献するとしている。