Anaplan Japanは、パナソニック ホームズの経営管理システムにSaaS型プラン二ングプラットフォーム「Anaplan」が採用されたことを発表した。
導入背景と効果
パナソニック ホームズは、財務会計と管理会計を組み合わせた経営経理を実践。しかし、同社では、これまで、事業計画策定において、全国の支社、国内外の連結子会社及び持分法適用会社から届く計画データの集計を一般的な表計算ソフトで行っていた。そのため、迅速な事業計画の作成や、集められたデータを加工して経営陣の意思決定に適した情報の「見える化」が十分ではなかったのだという。また、膨大な処理が必要なため、経理部門だけですべてのデータを扱うことは困難でもあった。こうした処理の高速化、データの「見える化」、省力化を同時に解決するため、同社は新たな管理会計の基盤として「Anaplan」を採用。これにより、P/L(損益計算書)を作成するだけで B/S(貸借対照表)、C/F(キャッシュフロー計算書)、資金繰り表を自動的に作成することも可能になったと述べている。
本導入によって、事業計画策定に関わる経理スタッフの労働時間を年間2,000時間削減することに成功し、業務スピードも向上。また、社員が B/S を意識しながら事業活動を行うことができるようになったため、滞留在庫が削減されるなどの効果も表れてきているという。
また、この先、実務経験豊富な多くの経理人財が定年を迎えることから、各ベテラン・スタッフが持つノウハウ頼りの属人的な事業計画業務プロセスでは今後限界が生じるため、パナソニック ホームズではそれらのプロセスを、Anaplan 上のシステムに反映することを目指したのだという。