三菱重工業(以下、三菱重工)と三社電機製作所は、成長領域に貢献する製品サービスの模索、共同開発、事業化を行うことを目的として、資本業務提携契約を締結した。
三菱重工は、エネルギーの供給側におけるエナジートランジションと需要側における社会インフラのスマート化を成長領域として位置付けており、この領域における省エネ化、省人化、脱炭素化への取り組みを推進。この取り組みを加速させるためには、同社単独での推進を行うよりも、中長期的に事業の推進を目指すパートナーとともに取り組むことが必要だと考え、提携先企業を模索してきたという。
三社電機製作所は、これまで培ってきた電力変換技術を活用して社会の要請に応えていくことをマテリアリティとし、脱炭素社会に貢献する取り組みを推進。パワー半導体分野の技術、電源機器事業の技術力を保有していることから、両社の中長期的な企業価値の向上につながるものと考え、今回の締結に至った。
この共同開発・試作・事業化を推進するにあたって三菱重工は、三社電機製作所との連携関係を将来にわたり維持することが重要だと考え、第三者割当による株式の引受を行うこととした。普通株式133万5,000株、同第三者割当後の持株比率の見通し10.04%を取得し、資本提携を行うという。