三井化学と京都大学は、データ科学やフロー合成などの技術を統合させた自動合成実験システムを構築し、それを活用して高機能材料の開発を共同で行う、産学共同研究講座を設置することに合意した。
両者は、この合意に基づき、2023年4月に京都大学 工学研究科内で、「三井化学・京大デジタルケミカルラボ(以下、三井化学・京大ラボ)」の活動を開始する予定だという。
三井化学・京大ラボの概要は以下のとおり。
概要
- 連携内容:三井化学・京大ラボの設置、共同運営
- 目的:自律的な自動合成実験システムの構築と、それを活用した高機能材料の開発
- 期間:2023年4月1日~2028年3月31日
- 所在地:京都大学 工学研究科(京都府京都市)内
強み
- 京都大学が工学・薬学・医学研究科において培ってきた自動実験、有機反応化学、フロー合成、データ科学などの保有技術
- 三井化学が有する有機合成技術および高機能化学品の製品化技術とそれらの技術に資する実験設備・計算システムなどのリソース
- 両者の有する技術・人的物的資源を融合することで生まれるシナジー