商船三井と東急ホテルズは、東急ホテルズが展開するホテル事業において、外国人人材採用に関するコンサルティング業務提携契約を締結した。
商船三井は、外国人船員育成で培った経験と知見を活かし、外国人人材の新規採用や採用拡大を検討している企業に対し、人材の育成と紹介を行う外国人人材コンサルティング事業を展開。一方、東急ホテルズは、国内外に計53のホテルを展開している。同提携により、商船三井が東急ホテルズの人材採用計画を把握した上で、必要とされるスキルを有した人材を紹介し、採用から就労まで包括的にサポートするという。
商船三井は、同提携を機に、今後予測される日本の少子高齢化および生産年齢人口減少に伴う人手不足が顕著なサービス業種全体における外国人労働力の活用を図る。
東急ホテルズは、日本における国際観光事業の重要性、外国人観光客の増加を見据えて、宿泊産業における競争力強化と、多様化する人々のライフスタイルに柔軟に対応するために、人材の確保・育成を重要課題として取り組みを進めていくとしている。
提携により期待される効果
- 商船三井:ホテル業において求められる外国人人材の技術や業務経験、勤務体制、生活環境などを知ることができ、今後他の宿泊、外食、介護などのホスピタリティ事業者に向けての外国人人材紹介事業を拡大できる
- 東急ホテルズ:商船三井の有する外国人人材から適材を選定し、必要人数を採用することが可能に。また、商船三井が研修を通して日本語教育や日本文化への理解を事前に行うことで、就労後の語学教育や生活支援の負荷が軽減される