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リモートワーク全盛時代を支える「クラウド勤怠管理」──ユーザーレビューで4つのツールを紹介

第5回:テーマ「クラウド勤怠管理」

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リモートワークが盛んになった現在、会社PCだけでなく、持ち出し用PCや社員が携帯するスマホやタブレットから勤務時間などを登録できなければならなくなりました。また、フレックス勤務など働き方改革の進展で、残業時間や休日出勤、有給休暇消化や休憩時間確保など労働関連法規の遵守状況も気にしなければなりません。そこで企業が導入を進めているのが、クラウド版の勤怠管理ツールです。すでに多くのツールが市場にあふれているため、選択に迷うこともあるでしょう。機能が似通うだけに、選定においては実際のユーザーの声が重要な手がかりになります。今回は、国内最大級のIT製品・SaaSのレビューサイト「ITreview」に寄せられたユーザーの声をもとに、レビュー数が多い4つのツールの特徴を探ります。

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全社員の負担を軽減する「クラウド勤怠管理ツール」

コスト最適に社外からの利用が可能になる

 まずクラウド勤怠管理ツールにどんなメリットがあるのでしょうか。一般的には次のようなポイントで効果的だと考えられています。

  • スマホなどモバイルデバイスから打刻でき、リモートワークに最適
  • VPN接続する必要なくアクセスでき利便性が高い
  • 様々な本人認証機能が利用できる
  • GPS情報を利用して社員のいる場所が確認可能
  • 社員が利用する端末の種類が複数
  • フレックス勤務での勤務時間・日数、残業時間などの管理が容易
  • 就労ルールを逸脱する可能性がある従業員にその旨を通知、管理者にアラートが出せる
  • 店舗などの交代制(シフト)管理が容易
  • 法改正時にサービスが適宜対応してくれるため自社で考慮する点が少ない

 逆にデメリットとしては、ユーザー単位での課金となるものが多いため、従業員が多い場合にはランニングコストが従来よりも高くなるかもしれません。また、オンプレミスシステムに比べてカスタマイズ可能な部分が少なく、自社独自の勤務ルールがある場合に対応しないことがあります。カスタマイズ可能な範囲にはよく注意する必要があるでしょう。

利用できるツールは多彩、機能は似通うが個性もある

 クラウド勤怠管理ツールの機能は、打刻機能に限ればほとんど同様と考えてよいかもしれません。しかし、ITreviewに寄せられたユーザーの声からは、評価の声に違いがあることがわかります。ITreviewでは製品カテゴリーごとに、「認知度」と「満足度」の2軸で製品をマッピングした「ITreview Grid」を掲載しています。多くの製品が見られますが、ほぼクラウド型のサービスです。中にはかつてオンプレミス専用だったものがクラウド対応したものも見られます。

図1 ITreviewサイト内「勤怠管理カテゴリー」でのITreview Grid(2022年12月9日辞典)
図1 ITreviewサイト内「勤怠管理カテゴリー」でのITreview Grid(2022年12月9日時点)

 ユーザーはどの点に着目してツールを選び、どの部分に満足しているのでしょうか。次ページからは、レビュー数の多い以下4製品について、ユーザーの声から特徴を見ていきます。

  1. KING of TIME(株式会社ヒューマンテクノロジーズ)
  2. マネーフォワード クラウド勤怠(株式会社マネーフォワード)
  3. ジョブカン勤怠管理(株式会社DONUTS)
  4. kincone(株式会社ソウルウェア)

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この記事の著者

日下 諒子(ヒノシタ リョウコ)

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