社内外のコミュニケーション課題を解決するビジネスチャット
新型コロナウイルスの影響を大きく受けた近年、多くの企業でリモートワークが取り入れられ、新しいITツールの導入数も大幅に増加しています。その中でも、「ビジネスチャット」は、リモート環境で需要が高まったITツールの代表格です。我々が運営するITツールのレビューサイト「ITreview」でも、ビジネスチャットに関する口コミ投稿数は4,500件以上にのぼり、他のツールと比べても突出してレビューが投稿されています。
ビジネスチャットを導入することで、オフィスにいなくても手元のPCやスマートフォンで、通話や電子メールより手軽に、社内外とリアルタイムでのコミュニケーションができるようになりました。
ビジネスチャットは比較的シンプルなITツールのため、ツールごとに大きな違いなどないのでは? と思う方も多いもしれません。しかしレビューを見ていくと、案外特徴の違いがあることが見えてきます。特に認知度・満足度がともに高く人気のビジネスチャットは「Slack」、「Microsoft Teams(以下Teams)」、「Chatwork」、「LINE WORKS」の4つですが、会社規模や利用目的によって評価が分かれることが明らかになっています。
今回はレビュー分析で得られた各ビジネスチャットツールの使用感や課題などをご紹介していきます。
集まったレビューデータをもとに、満足度と認知度の二軸でビジネスチャット製品をマッピングしたのが図1です。縦軸に認知度、横軸に満足度を示しカテゴリーごとに「ITreview Grid(グリッド)」として公開しています。
このグリッドのポジショニングマップからは、Slackの圧倒的な認知度と満足度の高さが読みとれます。ITツールは、ユーザーの求める機能やニーズ、会社規模によって、認知度と満足度が変化しやすい傾向がありますが、Slackはどの規模の企業においても、高い認知度と満足度を確立しています。
そしてSlackに追随する認知度を得ているのが、Teams、Chatwork、LINE WORKSです。今回は、この4ツールの機能を整理しながら、レビューも含めて比較してみましょう。