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Zoom、Teams、Whereby ユーザーレビューから見る、最新Web会議注目5サービスの特徴

第3回:テーマ「Web会議」

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 2022年7月22日に発生したマイクロソフトの大規模障害により「Teamsが動かなくてWeb会議やチャットができない」ケースが世界で多発しました。このような大規模障害は大手クラウドサービスでは非常に稀なケースですが、ユーザーの努力ではどうにもならない障害は必ず起きるものと承知しておかなければなりません。万一の場合に備え、代わりに使えるサービスを用意しておくことが、仕事を継続するためには重要です。代替候補ツールを探すための検討材料として有用なのが、各ツールのユーザー評価です。「ITreview」には、約5,000種類のITツールに対して総数約9万件のユーザーレビューが投稿されています。そこには「よいことしか言わない」営業担当者や広告・宣伝からはなかなか見つけられない、現場でのツール利用の肌感覚も感じられるレビューが多数閲覧できます。
 今回は、ITreviewに寄せられたWeb会議に関するレビューコメントをもとに、レビュー投稿数の多い5つのサービスの特徴を紹介していきます。

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Zoomが認知度で断トツ、Teamsが肉薄する一方、満足度ではWherebyが健闘

 2022年7月22日現在、ITreviewには、Web会議ツールとして61製品が登録されています。各製品のレビューの結果を認知度と満足度の2軸で位置づけした「ITreview Grid」で、製品のおよその位置づけがわかります。全体像のほか、大企業、中堅企業・中小企業と企業規模別で表示することもできます。

図1:Web会議ツールの全体評価(2022年7月22日時点)
図1:Web会議ツールの全体評価(2022年7月22日時点)
図2:大企業の評価(2022年7月22日時点)
図2:大企業の評価(2022年7月22日時点)
図3:中堅企業の評価(2022年7月22日時点)
図3:中堅企業の評価(2022年7月22日時点)
図4:中小企業の評価(2022年7月22日時点)
図4:中小企業の評価(2022年7月22日時点)

 どの企業規模においても、最も高く評価されているのはZoom Meetings(以下、Zoom)です。Zoomはコロナ禍発生後に大きく拡大したリモートワーク需要を機に利用が急拡大し、今では「Zoomしよう」との言葉も使われるようにWeb会議の代名詞のようになりました。無料でも40分(2022年5月にこの時間に短縮されました)までなら最大100人が参加する会議が可能です。有料プランでは最大出席者300人(オプション追加時1,000人)で30時間までの会議ができます。上図から特徴的なのは、企業規模が小さくなるほど他のツールに比べてZoomの評価が高くなっていることです。一般的にセキュリティポリシーやルールの縛りが緩やかな企業ほど、利便性の高い新サービスを導入しやすいものです。これが評価に反映しているのかもしれません。

 Zoomに続くのはMicrosoft Teams(以下、Teams)です。これはMicrosoft 365(旧Office 365)に含まれるアプリケーションであるため、同ユーザーにとって最も親しみやすいツールだといえるでしょう。特にMicrosoft 365ユーザーが多い大企業ほど認知度が高いのもうなずけます。これにも無料プランがあり、1対1会議なら最長 30 時間、100人までの会議なら最長60 分の利用ができ、ユーザー1人あたり5GBのクラウドストレージも割り当てられます。有料プランでは最大300人、30時間までの会議が可能で、ストレージ容量は1TBまで拡張されます(Microsoft 365 Business Basic以上)。

 第3位はGoogle Meetです。これはGmailなどのGoogleアカウントを持っていれば無料で100人までの会議を1時間まで利用できるサービスなので、やはり利用開始がしやすい特徴をもっています。特にGoogle Workspaceを利用している場合にはより使いやすいサービスといえるでしょう。有料プランでは最大500人の出席者で24時間までの会議が可能です。なお閲覧のみのストリーミング配信なら最大10万人の視聴が可能です。利用開始のしやすさからか、特に中堅、中小企業での認知度が高い傾向です。

 第4位にランクされるのはWebex Meetingです。これは通信機器大手として知られるシスコシステムズのサービスです。無料プランと3つの有料プランから選べ、無料プランは最大100人、50分まで、有料プランのうちビジネスプランでは最大200人、24時間までとなり、録画用クラウドストレージ10GBも提供されます。エンタープライズプランでは主催者数、参加人数、クラウドストレージ容量のカスタマイズが可能です。1つの会議あたり最大1,025人の同時ユーザー、イベントでは 3000人、Webキャストでは 4万人以上の視聴が可能と表明しています。

 第5位に食い込んだのがWherebyです(既にサポート終了したSkype for Businessのレビュー数がこれより多いのですが、マイクロソフトが「TeamsがSkype for Businessの後継」であると公言していることもあり、本記事では省略)。

 こちらは上記のメジャーベンダーのサービスと同等以上に満足度が高いのが特徴です。無料で1つの会議室URLにつき100名が出席(同時映像表示できるのは12人まで)でき、45分までの利用が可能です。1対1なら時間無制限です。有料プランもあり、出席者は200名までに拡張可能。会議室は3つまで(Proプラン)、あるいは無制限(Businessプラン。同時映像表示可能数は24人に拡張)となります。Webブラウザからの操作で簡単に会議を開始でき、参加者には会議室URLを伝えて接続してもらうだけという圧倒的な手軽さが特徴です。

 なお、調査会社のMM総研の公表データによると、Web会議ツールは調査対象の国内企業2,604社のうち導入企業は1,329社(51.0%)でした。導入企業のうち有料版を契約している企業は1,241社(93.4%)で、その内訳のグラフ(図4)では上位3サービスが上記と完全に符合しています。

図5:最も利用するWeb会議システム(有料版/単一回答)
図5:最も利用するWeb会議システム(有料版/単一回答)
出典:株式会社MM総研「Web会議システムを使う企業の6割がZoomを利用」(プレスリリース、2021年10月22日)

 次のページからは、紹介した5つのツールについてユーザーレビューからそれぞれの特徴をあぶり出していきます。

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この記事の著者

日下 諒子(ヒノシタ リョウコ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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