西日本電信電話（以下、NTT西日本）は1月19日、DXを加速させる共創ラボ「LINKSPARK 広島」を、NTT基町ビルに設立した。

　同社は、中国・四国エリアがそれぞれ異なる気候と文化を有し、その多様性から多くの産業が生まれてきていることから、様々な領域においてDXが実現できると考え、同エリアの資源を活用してDXを加速させるため、LINKSPARK 広島を設立するに至った。

　同ラボでは、顧客のビジネスゴール達成に向けて、デザイン思考やデジタル技術を活用し、DXをトータルコーディネート。具体的には、以下3つの価値を提供するという。

DXにおいて取り組むべきテーマの設定

　レイアウトを柔軟に変更でき、新たなアイデアの創出を活性化するデザインや設備を備えた共創スペースにおいて、デザイン思考を活用したワークショップや業界動向を踏まえたディスカッションを実施。これにより、顧客の課題を具体化し、ビジネスゴール達成にむけた取り組み内容を明確にするという。また、常設するデモ展示により、DXに関連する要素技術や最先端技術を体感してもらい、顧客の課題想起や共創イメージの醸成を促進する。

デジタル人材や先進的な技術力を持つパートナー企業との共創

　NTT西日本の保有するデータサイエンティストなどの専門スタッフや、中国・四国エリアのイノベーション創出拠点、パートナー企業などとの連携により、顧客のDX実現までのプロセスをトータルでサポートする。

ICT実証環境の提供

　顧客それぞれのDXテーマに応じて、AIエンジンやデータ分析に用いる各種ソフトウエアおよびハードウエア、各種クラウド環境を即時に利用できるという。また、データセンターへの閉域接続によるセキュアなデータ保管が可能であり、顧客のデータを利活用する施策のPoCを実施できる。