NTTビジネスソリューションズとMongTengは、農産物流通バリューチェーンのフードロス削減と収益性向上を目指し、青果小売事業のDXを実現するソリューションの実証を開始する。
青果小売事業では、現状、売価設定・発注などの業務プロセスのデジタル化を進め、店舗運営をデータドリブンに最適化かつ平準化することで事業収益を高めていくことなどが課題であり、DXによって効率的な店舗運営を実現することが求められているという。
このような課題解決のために、NTTビジネスソリューションズが具体化を進めているフードリテールDXソリューションでは、各店舗にネットワーク端末を導入し、販売データをリアルタイムにクラウドに取得・蓄積。収集したデータを分析・可視化し、売価設定・発注・人員配置などを最適化する店舗運営DX機能、および本部拠点からクラウドシステムを通じてDX機能を活用し、店舗運営のリモートマネジメントを行うクラウド型店舗マネジメント機能を実現するとしている。
同実証では、同ソリューションの各機能をMongTengの青果小売店舗に導入し、実運用を通じて廃棄ロス削減、販売売上粗利拡大、店舗運営省力化に資する効果を定量的に検証するとともに、商用化に向けた機能改善を実施するという。
実証の概要は以下のとおり。
実施期間
- 2023年3月17日~9月30日(予定)
場所
- Una casita ヨシヅヤ津島店(愛知県津島市大字津島字北新開351番地)
各社の役割
- NTTビジネスソリューションズ:同ソリューションの機能開発および機能検証、必要なネットワーク環境および機器などの提供(有償)
- MongTeng:同ソリューションを活用した店舗運営、店舗運営を通じた費用削減効果などの確認
両社は今後、同実証開始後、MongTeng既存15店舗、および新規店舗への導入実証を進め、小売事業経営における同ソリューションのDX効果検証を進めていく。また、NTTビジネスソリューションズは、同実証で得た知見を踏まえ、同ソリューションの商用化を目指すとしている(2023年度下期予定)。