NECは、創薬事業における長期的な成長に向け、新たに子会社としてNEC Bio(以下、NB)を、オランダのヒルバーサムに設立した。
NECは、ヘルスケア・ライフサイエンス事業強化の一環として、AI活用による先進治療に特化した創薬事業への参入を2019年に発表。個別化治療の開発を推進するため、同年にノルウェーのバイオテクノロジー企業のOncoImmunity(現社名:NEC OncoImmunity)(以下、NOI)を買収している。
また、今回のNB設立を受け、NOIをNBの子会社とし、NBの子会社としてNEC Bio Therapeutics(以下、NBT)をドイツのマンハイムに設立した。
NBは今後、AI創薬事業全体の最適化に注力し、NOIは医薬品の研究にAIを活用するための研究開発を引き続き行う。NBTは、新薬パイプラインにおいて臨床開発と臨床戦略を推進し、これらの組織再編により、NECの創薬事業における長期的な成長を加速するという。
またNBは、NOI、NBTとともに、感染症・腫瘍領域における前臨床・臨床開発を進めるため、今後も様々なパートナーと協力していくとしている。