凸版印刷と、メタバース・プラットフォームの運営を行うJP UNIVERSEは、2023年4月に資本業務提携契約を締結した。
今後は、両社のテクノロジーやナレッジなどを結集させ、産業メタバースの促進、メタバース相互連携基盤の開発を進めるとともに、国内外のスマートシティ関連事業におけるメタバース技術の活用を目指すとしている。
両社は、凸版印刷が有するVRテクノロジーや企業向けメタバーステクノロジーと、JP UNIVERSEが有するゲームとメタバースの融合テクノロジーやUX構築ノウハウとを掛け合わせることで、企業や行政機関に対してデジタル空間基盤を提供し、産業メタバースの構築を促進。また、両社が個別に開発するメタバースを接続し、相互往来できる「メタバース相互連携基盤」を開発するため、両社の技術や人材の交流を進めるとしている。
少子高齢化やポストコロナへの対応などといった、社会課題に対して、解決に資する実証実験を産業メタバース上で実施し、その結果を現実空間での企業や行政機関の開発にフィードバックしていくことを目指すという。
具体的な提供内容は以下のとおり。
提携内容
- 「MiraVerse」と「RYUGUKOKU」の相互運用による産業メタバースの促進:凸版印刷が提供する、リアルタイムレンダリング機能を持つビジネス向けメタバースサービス基盤「MiraVerse(ミラバース)」と、JP UNIVERSEが提供するファンタジーな世界観とゲームの要素を持つメタバース・プラットフォーム「RYUGUKOKU(リュウグウコク)」の相互運用の実現を目指すことで、新しい社会インフラとして国内企業の情報発信、マーケティング、働き方改革を始めとする産業界のDXを支援
- 「MiraVerse」事業におけるゲーミフィケーション要素の組み込み:凸版印刷が提供するMiraVerseに対し、JP UNIVERSEが提供するメタバース空間構築ツールPEGASUS WORLD KITを提供することで、MiraVerseへのゲーミフィケーション要素の組み込み検討を進めるという。これにより、観光、文化体験、ショールームなどの領域に留まらず、ファッションやイベント、美容健康やスポーツなど、エンターテイメント領域にもMiraVerseの事業領域を拡張