コニカミノルタは、最先端の感性脳工学と同社独自の画像処理技術を利用した、購買活動につながる最適なデザイン制作を支援するクラウドサービス「EXplainable感性(EX感性)」を4月3日に提供開始した。
「EX感性」では、消費者の購買プロセスを認知・興味・比較・購入の4段階に分解し、購入に至るまでの各段階において、独自の分析メニューによりデザイン上の課題を抽出、評価の上、改善の方向性を提案する。
1.認知における注目性分析
人が認知する色・輝度・形状の特徴量を計算することで、デザインの「注目性」を見える化する。範囲を指定した分析により、その範囲の視認性が全体の中でどの程度あるのかを定量化できるという。
2.興味における印象・類似度分析
「EX感性」の印象分析メニューでは、印象語と配色をマッチしたデータベースからデザインの「印象」を見える化。デザインが訴求したいコンセプトに合致しているかどうか、あるいはターゲットが好む印象にデザインされているかを確認し、改善を可能としている。
また、類似度分析では、指定した印象語や画像に対する類似度をレーダーチャートの形で見える化し、各印象に対する分析結果が一目で分かりやすくなり、他デザインとの比較も容易としている。
3.比較におけるポジショニング分析
消費者が商品の購入前に比較する段階において、「EX感性」では、「色」を軸にしたデザインのポジショニングを分析し、見える化。デザイン改善の方向性の判断材料や、提案・プレゼンのエビデンスとして利用することができる。
また、「EX感性」で分析可能なデザイン要素はすべて「定量化」して見える化し、分析結果をCSVデータとして出力。売上・クリック率などの目的変数と組み合わせることで、売れるデザインの要素を特定することが可能となる。
コニカミノルタは、「EX感性」の提供によって、ダイレクトメール・パッケージなどの紙媒体、ホームページやSNSなどのWeb媒体、店頭での商品陳列など様々なシーンにおいて、最適化したデザインによる効果的なマーケティング施策の実現を支援していくとしている。