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事業を生み出す「変革人材」の活かし方

新規事業開発の各フェーズで変革人材の活躍シーンは異なる──具体例で解説する9つの「活躍タイプ」

第3回

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 前回、新規事業を成功に導く変革人材が具体的にどのような特性を備えているのかご紹介しました。今回は、それらの特性の持ち方で変わってくる「活躍タイプ」を9種類、タイプごとの活躍シーンとともに解説していきます。

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「活躍タイプ」とは何か

 前回紹介した「19の特性」すべてを変革人材全員が持ち合わせているわけではありません。変革人材も一様ではなく、人によって強みとして持ち合わせている特性の組み合わせが異なります。たとえば、直感的思考と行動特性を特長とする人物と、行動貫徹や自己実現意欲を特長とする人物では、強みを発揮するシチュエーションが異なります。

 これらの特性を活躍する強みのバリエーションと活躍するシチュエーションで類型化したのが、「活躍タイプ」です。個々人が持ち合わせる19特性の組み合わせから最も近い活躍タイプを導き出しています。変革期の企業活動の中で、「活躍をするとしたらこのようなシーンになりそうだ」ということを知っていただき、一人ひとりが活躍できる場で活躍して欲しいという思想で作っています。

9つの活躍タイプとその特徴

 「活躍タイプ」は、その人がどのようなスキルや個性を持ち、どのような状況でどのように働くことが得意で、何にやりがいを感じるかを示すものです。それぞれのタイプには、得意な状況やスキル、感じるやりがい(モチベーター)などにそれぞれ特徴があります。

 私たちが定義した活躍タイプは以下の9つです。

  • アイディアメーカータイプ
  • ビジョン創造タイプ
  • リスクテイカータイプ
  • 目標達成タイプ
  • 巻き込みタイプ
  • ネットワーキングタイプ
  • 協働タイプ
  • チアリーダータイプ
  • 分析官タイプ

 ここからはそれぞれを詳しく解説していくので、自分がどのタイプに当てはまるか考えながら読んでみてください。

アイディアメーカータイプ

 知的好奇心旺盛でアイディアを創出することが好きで得意なタイプです。新しい事業や企画を始めるとき、テーマやターゲット、解決策など様々なアイディア創出が求められるシチュエーションで最も活躍します。

 このタイプの人材がいると、同じ場にいるメンバーの思考が刺激され、議論が進んでいきます。また、プロジェクトが壁にぶつかって悩んでしまったときでも、アイディアメーカータイプの力を借りれば、突破口が見えてきます。

 さらに力を伸ばしていく方向性としては、広く様々な業界や専門分野の知識を得たり深めたりする機会を作ること、できるだけ異なる視点から物事を考える機会を作ることが良いでしょう。

ビジョン創造タイプ

 成し遂げたい未来やビジョン達成のための道筋を描き、人に論理的に伝えることを得意とするタイプです。事業仮説の種を作るフェーズで活躍します。新しい事業や企画を進める上で、上席の理解を得るためにプレゼンテーションを行う機会があれば、ビジョン創造タイプの出番となります。

 さらに力を伸ばしていく方向性としては、自らのビジョンを他人に伝え、共鳴してもらうために、プレゼンテーションやストーリーテリングのトレーニングを積むのが良いでしょう。

リスクテイカータイプ

 リスクが高くてもやりたいことであれば、自分の直感を信じて行動に移すタイプの人材です。ソリューション仮説が見えた後のフェーズで特に活躍します。たとえば、公共機関や団体にも飛び込んでいって協力を取り付けたり、既存の社内ルールやリスク基準の抜け道を考えたりと、自社の事業に関わるが協力を得ることが難しいとされる状況で力を発揮します。

 さらに力を伸ばしていく方向性としては、突破力はピカイチのため、失敗のケーススタディから学んだり、リスクを見立てて説明できるようになったりする機会を作ると良いでしょう。

目標達成タイプ

 一度目標を立てたら、その達成のための計画を綿密に立て、途中先が見えなくなっても目標達成を信じ、最後まで諦めずにやり抜くことを得意とするタイプです。事業立ち上げフェーズで特に活躍します。目標に対する達成度合いを常に気にしていて、時間やリソースが足りるのか、足りないのかを把握してくれています。

 さらに力を伸ばしていく方向性としては、さらなる目標達成スキルの向上、たとえばタイムマネジメントや、プロジェクトマネジメント、優先順位づけについてのトレーニングが良さそうです。

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この記事の著者

平尾 譲⼆(ヒラオ ジョウジ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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