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事業を生み出す「変革人材」の活かし方

組織に埋もれる「隠れ変革人材」の見つけ方──覚醒を促し組織全体の革新と進化につなげるには

第4回

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 前回は、新規事業を成功に導く変革人材を活躍タイプ別に分類し、それぞれのタイプがどのようなシチュエーションで力を発揮するかを掘り下げました。今回は、これらのタイプを組織に活かす上で特に見過ごされがちな「隠れ変革人材」を見つける方法について、具体的なアプローチと事例を交えながら解説していきます。

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組織に埋もれている「隠れ変革人材」の見つけ方

 組織の中には、日常の業務に従事しながらも新しいアイデアや変革への情熱を秘めている「隠れ変革人材」が存在します。なぜ隠れているかというと、普段の仕事では、優秀人材的な能力を用いて決められた通りにパフォーマンスを出すことが多く、変革人材特性を発揮する機会が少ないからです。彼らは従来の評価システムでは見落とされがちですが、適切な役割と環境を与えることで組織にとって大きな価値を生み出す可能性を秘めています。

隠れ変革人材のイメージ図
隠れ変革人材のイメージ図

 隠れ変革人材を見つけるためには、普段とは違うことをやってみる必要があります。手っ取り早い方法として、「新規事業案の公募」が効果的です。新規事業のテーマはカオスであり、内発的動機づけと創造性が必要とされます。別の案として「経営陣への提言」を公募するのも良いですが、優秀層が会社の枠組みに沿った提案をする傾向があり、隠れ変革人材を見つけるという目的にはあまり適していません。

 採用段階で変革人材を見つけようとすると、単に“変わった人材”を採用してしまうリスクがあります。重要なのは、応募者がどのような内発的動機づけを持っているか理解することです。

 社内公募が難しい場合は、普段の1on1ミーティングで、業務の進捗ではなく、「何か気になっているテーマ」や「解決したいと思っている課題」に焦点を当てることも有効です。無責任にアイデアを出し合い、フィードバックを得ることを目的とします。異なる部門や役職の人々との間でこれを行うと、新たな視点が生まれやすくなります。

 もちろん私たちPOT Instituteが提供しているアセスメントツールを用いることで、客観的に変革人材特性を持った人物を発掘することも可能です。

 そして、多角的なアプローチを通じて見つけた隠れ変革人材には、適切な成長機会を与え、組織の成長と革新に貢献する「覚醒変革人材」へと育てる必要があります。

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この記事の著者

平尾 譲⼆(ヒラオ ジョウジ)

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