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オルツ、独自の大規模言語モデルを活用した2つの生成プラットフォームを発表

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 オルツは、人格生成プラットフォーム「CLONEdev」のα版とノーコードエージェント生成プラットフォーム「altBRAIN」のα版を発表した。

 「CLONEdev」とは、人工意識を生成するCLONE MODERING ENGINEを通して、利用者の人格をデジタル上に再現するシステム。利用者のライフログを連携し、WEB UIのシンプルな操作でデジタルクローンを生成することができる。このプラットフォームは、オルツのデータ保管システム「alt ID(オルツID)」で保管されるライフログのデータと、言語処理や画像生成などの技術を組み合わせて一人ひとりの人間の個性を導き出すことで、その人の意思を汲んだ対話が可能なアウトプットを生成するという。α版では、同社CEOの米倉千貴氏に加え、経済学者・データ科学者の成田悠輔氏、アーティスト・シンガーソングライターの静電場朔氏のクローンをトライアルすることができるとしている。

 5月24日の記者発表では、実際に3名のクローンのデモを実施。登壇した米倉氏の問いかけにそれぞれが答えるほか、クローン同士の議論の様子も披露された。

「CLONEdev」のデモの様子
「CLONEdev」のデモの様子

 「altBRAIN」とは、織田信長や著名人のキャラクター生成をはじめ、ゲーム攻略エージェントや内科・小児科などの問診で使用可能な問診エージェントなど、多岐にわたるエージェントの作成をノーコードで容易に行うことができるプラットフォーム。現在のα版では約20種類のエージェントが用意されており、そのすべてを無料で利用することができる。なお、本サービスの正式ローンチは2023年7月を予定しており、オルツはその時点で100体以上のエージェントの提供を目指すとしている。

 記者発表では、「内科問診BRAIN」によるチャット形式の問診や、野村証券の「野村證券 FAQ デモBRAIN」による証券についての問い合わせチャットの様子が披露された。

「野村證券 FAQ デモBRAIN」のデモの様子
「altBRAIN」のデモの様子

 なお、いずれのプラットフォームでもオルツ独自の大規模言語モデルである「LHTM-2」を使用している。

 「LHTM-2」とは、GPT-3相当の大規模言語モデルで、多言語対応のモデルと日本語のみのモデルがあり、以下の3点が特長だという。

  • カスタマイズ性:個人や企業など特定の組織におけるユースケースを想定し、カスタマイズのしやすさを念頭に設計
  • 事実性:事実性を加味した出力を誘導
  • 独立性:単一のLLMを多数のユーザーが使いまわすのではなく、特定のユーザーが独立したLLMを情報漏洩等の恐れなく使えるように設計

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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