SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

Biz/Zineニュース

NTTと味の素、食習慣や心身データの活用による生活者のWell-being向上に向け協業

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

 日本電信電話(NTT)と味の素は、NTTの「デバイス開発やデジタルツインコンピューティング、行動変容などのIOWN関連技術」と、味の素の「食と健康を科学するアミノサイエンス」などを組み合わせた、食習慣や身体の状況を示す種々のデータ活用による、生活者のWell-beingの向上と健康寿命の延伸を実現させる仕組み作りに向け協業すべく、基本合意書を締結した。

 今回の合意では、生活者の食事内容を記録したデータや血糖値などの身体に関するデータなどを活用し、身体状況や満足感についての未来予測を行い、食の満足度を高めながらも健康に良い影響を与える食習慣の提案や、その実践を促す施策も含めたビジネスモデルの創出において協業を推進するという。また、協業により開発するサービスの、行政や企業連携を通じた社会実装を目指すとしている。

【図1】めざすゴールと各社の役割
【図1】めざすゴールと各社の役割
【図2】取り組みの全体像
【図2】取り組みの全体像

 具体的には、【図2】のように、健康でいるための運動、睡眠、食事行動を自然に実践できるようにするためのサイクルを両社の技術、ノウハウを組み合わせて構築。たとえば、パーソナル要因に基づいた食行動と生活習慣病リスク低減の関連性に関する研究として、ウェアラブルセンサで血糖値プロファイルなどを取得する際に、共に食事内容の記録などのデータを取得し、種々のバイタルデータとも合わせて分析するという。これにより、パーソナル要因に基づいた食行動と生活習慣病リスク低減の関連性を見える化し、見出した関連性に基づいたレコメンドによる改善効果を実証するとしている。

 また、生活者の食の嗜好や価値観、食事内容の記録などのデータをもとに、生活者の状況に応じたレコメンドを行い、食に関する行動変容、満足度向上につなげていくための仕組みを「食のWell-beingモデル」と定義し、NTTデータが持つ食と健康のパーソナライゼーションを支援するAI技術や検証基盤を活用し、食とWell-beingの関連性の解明やモデル構築を行い、食を通じた日々の生活のWell-beingを高める仕組みを検討していくと述べている。

各社の役割

NTT

 NTTの医療健康ビジョンに基づく、ヒトへの影響を最小限にその実態を明らかにするための技術(非侵襲センシング、バイオデジタルツインTMなど)や、ヒトのココロを見える化しストレスを与えず行動を変化させる技術(Well-being、デジタルツインコンピューティング、行動変容など)の研究開発と提供および運動や睡眠に関する知見の提供。また、これらを実現するためのコミュニケーション基盤の研究開発。

味の素

 おいしい食事を提供するための技術(おいしさ設計技術など)や、栄養バランスのよい食事を提供するための技術(栄養プロファイリング技術、食事評価システム、健康機能素材など)、アミノ酸の生理機能に基づいた評価技術(血中アミノ酸濃度バランス測定・疾病リスク分析技術など)および、これら技術開発を通じて得た知見・研究基盤の提供。

今後の展開

 まず、食行動と生活習慣病リスク低減との関連性をパーソナル要因から見える化するための実証を開始。その後、その関連に基づくレコメンドによる個々人のWell-beingと健康効果を最大化するための実証を進め、取り組みで得られた知見をデジタルツインコンピューティングなどに組み込み、サービスプラットフォームとして社会実装していくことを目指すとしている。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
関連リンク
この記事の著者

BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング