日本電気(以下、NEC)は、AIを活用した健康ポイントサービスアプリ「WoLN(ウォルン)」を新たに開発し、葛飾区に提供。葛飾区は、同区民に対して健康づくり事業「スマホを使って健康づくり!~かつしか健康チャレンジ(令和5年度)~」を開始する。
WoLNは、FiNC Technologiesが提供するヘルスケアアプリ「FiNC」をベースとして、NECのAI技術群「NEC the WISE」の一つである異種混合学習技術などを組み合わせて開発したアプリ。利用者が楽しみながら継続利用できるゲーミフィケーション機能など、様々な機能・コンテンツを提供することで、健康無関心層に対しても健康活動に取り組むきっかけづくりを提供するという。
また、AI技術を活用して健康が損なわれるリスクを利用者に予測・認知させることで、利用者の健康に対する危機感が醸成され、健康状態の改善に取り組むように促すとのこと。健康無関心層を含めた、多くの利用者が健康活動に取り組むきっかけづくりだけでなく、健康状態の改善までフォローできるため、利用者の継続利用と行動変容が期待され、健康寿命の延伸や医療費などの社会保障給付費の適正化に貢献するとしている。
葛飾区事業概要
- 開始日:2023年6月1日~2024年2月29日
- 対象者:葛飾区民2,000人
- 概要:利用者は、専用アプリをダウンロードし、「歩く」「食べる」「測る」など、健康づくりに関する行動をすると、指定の店舗で利用できる食事券などの景品に応募できるポイントを獲得可能
2023年9月からは、葛飾区内に事業所を構える企業を対象とした「働くからだチェックプログラム」を開始し、同アプリのサービスを提供。参加企業の希望者にウェアラブル機器および体組成計を配布することで、WoLNに歩数や体重、睡眠などのヘルスケアデータを登録する。これにより、参加者自身の健康データと数値変化に伴う健康状態の変化を認識可能となり、参加者の健康づくりへの意識付けと行動変容を目指すという。
NECは今後、WoLNにおいてAI技術を活用し、ヘルスケアデータや健診結果データに応じた健康未来予測・サポートを行うことで、利用者の生活改善に向けた行動変容を促進。加えて、ゲーミフィケーション機能の拡充や地域通貨などを活用した地域事業者との連携により、利用者の継続的な健康づくりの促進と、健康起点での地域経済の活性化を目指すとしている。