関係部門を巻き込んで業務変革を進めていく
──MA-EYESの導入を検討している企業が導入するまでのフローを教えてください。
高橋:一括、SaaS、SaaS+に限らず、企業様からお問い合わせがあった場合には、一度デモをさせていただいています。ERPはシンプルなSaaSとは違ってメニューが5、60くらいあり、直感的にご利用いただくよりも実際にご説明を差し上げた方がわかりやすいためです。最近ではお客様とのミーティングはZoomなども行いますが、MA-EYESに関して資料とデモ画面をご覧いただきながらご説明しています。
SaaS版をご検討いただく企業様は、企業規模的にも意思決定が早く、デモだけで決定いただくことがほとんどです。一方、SaaS+版や一括版の場合は関わる方が多く、導入までに複数のプロセスを経るケースが増えてきます。お問い合わせいただいた方にデモを見ていただいたのち、経理部や営業部など様々な部門の方に向けて何度かデモを行います。さらに質問にお答えしたり、カスタマイズのご要望をお聞きしたりして、再提案をさせていただきます。
導入決定後、SaaS版は当社のサーバーにアクセスしていただくことで、すぐに利用開始できます。初期設定は当社の設定マニュアルや動画をご覧いただいて、お客様自身で業務要件に合わせて設定作業やデータ移行をしていただきます。カスタマイズはできませんが、もしその設定が難しいということでしたら、必要な設定方法をレクチャーさせていただくサポートパックをご用意しています。
一方、一括版やSaaS+版に関しては、標準機能の画面を見ていただきながらお客様の個別要件をお聞きして、要件定義を実施。その後に開発を行い、導入するという流れがほとんどです。
──導入を検討する企業様では、どのような立場の方から問い合わせがあるのでしょうか。
高橋:SaaS版だとシステム部門がない企業様も多いので、経理部など実際に業務で使う方が導入をリードされることがほとんどです。一括版に関しては、システム部門がある企業様がほとんどで、導入を希望する部門の役員や部長がプロジェクトオーナーになり、システム部門とともにリードして、関係部門の役員や部長を巻き込むというケースが大半を占めています。一括版を導入されるような企業規模の場合は、システム部門の方に権限委譲されているケースは稀ですね。
──最後に、今後の展開について教えてください。
高橋:コロナ禍の影響でペーパーレス化や在宅勤務が進みました。特にプロジェクト型企業では自宅で作業可能な仕事をしている企業様も多いので、ペーパーレス化や在宅勤務は今後も進むだろうと考えられます。それを見越して、MA-EYESの基本機能をどんどんバージョンアップさせていく必要があると考えています。また、同時にお客様のクラウドシフトが起きていると感じていますので、そのニーズにも応えていきたいです。
具体的には、お客様がご利用されている既存の外部システムとのリアルタイム連携や、MA-EYES内のデータを他システムにCSVファイルで取り込むことのご希望が多く、現状ではSQLを使ってデータを出力できる仕組みを提供しています。これを、API連携基盤を使ったり、簡易BI(ビジネスインテリジェンス)機能を設けたりすることで、拡充してきたいです。また、MA-EYESはプロジェクト型企業向けの製品から、広告関係業向けの製品に発展させて作ったという経緯があります。同様の発想で、今後は別業種の特化型ERPを作ることも検討していきたいですね。
──今後の展開が楽しみです。本日はありがとうございました。
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