積水ハウスは、事業・財務・非財務の情報を紹介する統合報告書「Value Report 2023-Our Engagement」を6月9日に公開した。
昨今の非財務情報(ESG経営)に対する関心の高まりを受け、積水ハウスでは2022年より、財務情報や経営戦略、社会課題解決への取り組み、ESGデータなどの非財務情報をまとめた、財務・非財務情報の包括的な報告書を「Value Report」として公開している。
ESG経営の取り組みについては、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が示したESG情報開示に関する考え方を念頭に、5項目に区分し紹介しているという。
構成
- Section1:長期ビジョンとマテリアリティ(コーポレートストーリー、マテリアリティ等)
- Section2:価値創造の仕組みと原動力(価値創造プロセス等)
- Section3:持続的成長のための中期経営計画(事業戦略、財務資本戦略、ESG戦略等)
- Section4:ESG経営の実践(ESG経営の推進体制、環境、社会、ガバナンス等)
- Section5:財務データ・会社・株式情報(連結財務諸表等)
※Section1から3までは、企業価値向上に向けた価値創造ストーリーをはじめ、第6次中期経営計画についての情報を事業戦略・財務資本戦略・ESG戦略の3本柱で開示している。
※Section4は、同社グループのサステナビリティの取り組みとESGに関するデータを掲載している。
※Section5は、ファクトデータ集として、財務データおよび会社・株式情報や受賞実績等を開示している。
特徴
- 2023年度より開始した第6次中期経営計画に基づく、事業戦略・財務資本戦略・ESG戦略の3本柱で紹介。2025年度までのKPIを新たに設定、これを開示
- 経営資源の1つである人的資本に紐づけて「人財価値ストーリー」を展開
- 財務分析を財務資本戦略の中に組み込み、今年から新たにMD&Aを開示
- TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)に沿った情報開示および、各種ESGデータに基づくデータ集を紹介
- ESG経営のリーディングカンパニーを目指す積水ハウスグループのESGの取り組みについて、ESG推進委員会社外委員が対談形式でこれを評価