凸版印刷とVRCは、7月より、人体情報の活用に関する協業を開始する。
同協業では、凸版印刷が構築した人体情報を収集・利活用する「人体情報プラットフォーム」事業の拡大に向け、VRCの「ボディスキャナ」と3Dアバターの技術を活用。一般消費者の人体情報の取得を経てコンテンツとして提供する、価値の還元サイクルの実現を目指すという。
一般消費者における人体情報の取得・加工と計測データの利活用に関する実証実験の第1弾として、ボディスキャナを用いた3Dアバター・コンテンツ体験イベントを、7月20~23日の4日間、商業施設カメイドクロックにて実施。同イベントでは、商業施設の来場者である一般消費者に対し、VRCのボディスキャナを用いて身体を計測し、参加者自身の3Dアバターを使った動画コンテンツを提供するとしている。
実証実験の概要は以下のとおり。
実証の目的
- 一般消費者(参加者)への人体情報活用の認知拡大に向け、計測データ活用のユースケースの有効性を検証
- 商業施設向けの人体情報活用のユースケースの有効性を検証
検証方法
- 参加者からのヒアリングによる定性データやコンテンツなどへのアクセスデータの解析による定量データから総合的に検証する
2社の役割
- 凸版印刷:人体情報プラットフォームの構築や運用管理を実施。同イベントにおいては、イベント全体の企画・運営、UX設計といった一般消費者へのアプローチに関する部分を担う
- VRC:ボディスキャナの管理運用、3Dアバターの管理技術やコンテンツの制作といった技術面での業務を実施。同イベントにおいては凸版印刷とともにイベントの企画・運営を進めるとともに、一般消費者に体験してもらうアプリケーションの実装を行う
今後、ヘルスケア分野やアパレル分野など、計測データ活用の可能性がある他分野への展開を進めていくと同時に、個人情報保護の観点から求められている、安全安心な仕組みづくりを目指す。また、単発の人体情報の取得・利活用ではなく、継続的なサービスの仕組みを構築し、生活者のパーソナルデータの活用を促すとともに、身体計測による人体情報収集・利活用の実用化を推進していくという。