旭化成は、旭化成発のスピンアウトベンチャーとなるULTECの設立を発表した。
ULTECは、窒化アルミニウム(AlN)を用いたウルトラワイドギャップ半導体技術を基盤に、深紫外線レーザーダイオード(UV-C LD)、遠紫外線LED、深紫外線センサ、高耐圧パワーデバイスなどの開発・事業化を進めるスタートアップ。UV-C LD技術は、2025年6月、レーザー技術分野で世界的に権威のあるBerthold Leibinger Innovationspreis(ベルソルト・ライビンガー・イノベーション賞)にて第3位を受賞している。
ULTECは、旭化成の持つ先進的な技術の新しい出口戦略の一環というミッションを担い、PoC(概念実証)と社外パートナーシップを通じ、UV-C LDの実用化とマーケットの拡大を目指していく。
なお、ULTEC設立に際しては、経済産業省が提唱する“出向起業”推進の枠組み「大企業等人材による新規事業促進事業」を利用しており、ULTECの役員の吉川陽氏、張梓懿氏は旭化成従業員としてULTECに出向している。

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