外来魚っぽく生態系をかきまわす
本松: 福岡のベンチャーって割と悠々としていてみなさん、人のネットワークをつくって、儲けだけでなく楽しいことやろうよ、っていう人が多いような気がします。カズくんは異例ですね。やりたいこともありつつ野心もある。ぶっちゃけイグジットを狙ってるんでしょう?
カズ: はい、外部から投資を受けているのもありますが、個人的にもイグジットしないとだめだなとは思っています。スタートアップのエコシステムは人とお金が回ってこそだと思うからです。 シナリオとしては、松竹梅いろいろ考えていて、小さくイグジットする場合もあれば、IPOに行く場合もあるだろうと。今の段階では可能性はどれも消していないです。絶対売却だ、絶対IPOだっていうのは一切考えていなくて、柔軟に、伸び方に応じて、関係者がみんなが幸せになるようにできればいいなと。 東京と福岡のベンチャーの志向でいえば、僕ちょうど間ぐらいなんですよ。兎にも角にも会社の評価額がすべてっていう発想もないです。可能な限り大きくするのはもちろんそうなんですけど、でもその前に会社としてコンセプトを大事にしていきたい。今儲かるからゲームやろう、みたいなのは全然ないですね。