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“イノベーション劇場”を脱却せよ──スティーブ・ブランク氏が提唱する「第三世代のイノベーション」とは

「IMS SUMMIT 2023」レポート

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ブランク氏が提唱する「イノベーション・パイプライン」のプロセス

 ブランク氏は、イノベーションを生み続けるためのプロセス「コーポレート・イノベーション・パイプライン」を提唱する。様々なイノベーション活動を統合し、一つのプロセスとして捉えることで、個々のイノベーション活動が断片化してしまうのを避けることができる。統合されたプロセスであるがゆえに、エビデンスベースでデータドリブンに進めることが可能で、ステップごとの説明責任も果たしやすい。何より、個々の活動ではなく、迅速なデリバリーに目的が設定されているのが特徴だ。

[画像クリックで拡大表示]

 パイプラインの最初のステップ「イノベーション・ソーシング」では、アイデア、技術、課題、顧客からのフィードバックなどイノベーションの源となる要素を集める。いわゆるオープンイノベーションによる探索も、このプロセスの一部だ。なお、オープンイノベーションもまた、イノベーションの全体像を見失ったまま進めればイノベーション劇場に陥りかねない。

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雨宮 進(アメミヤ ススム)

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