2026年3月11日、AlphaDriveはATOMicaとの資本業務提携を発表した。両社は、全国のスタートアップ支援や新規事業開発、オープンイノベーションを推進する企業・自治体に対し、場の設計・運営から事業創出支援までを一気通貫で提供する体制を整える。
背景には、政府主導の「スタートアップ育成5か年計画」や、全国各地で加速する新規事業・オープンイノベーションの流れがある。こうした中、イノベーション拠点において物理的な「場」や、人と人とが交流し学び合う「コミュニティ」形成の重要性が高まっている。しかし、多くの拠点では場の整備のみで、人や事業の創出サポートまでを一貫して提供できていない現状があった。
AlphaDriveはこれまで企業・起業家の事業開発支援に実績を持つが、単独では「場」や「コミュニティ」の力を十分活かしきれなかったという。一方ATOMicaは、全国で60以上のソーシャルコワーキング施設をプロデュース・運営し、場と多様な人々を結ぶコミュニティ形成に強みを持つ。
今回の提携により、両社の知見とネットワークを融合。スタートアップ支援施設やオープンイノベーション施設の企画・運営から新規事業創出の具体的な支援まで、継続的に新たな価値や事業が生まれる「生きた」イノベーション拠点の構築を目指す。
AlphaDriveのグループ執行役員・宇都宮竜司氏は、「イノベーションは戦略だけでなく偶発的な出会いや着想が不可欠。ATOMicaのコミュニティ運営力と、自社の事業創出ノウハウを掛け合わせ、全国のイノベーション創出を加速させる」とコメント。また、ATOMica代表の嶋田瑞生氏も「コミュニティマネージャーを通じた利用者間の結びつきによる共創を続けてきた。AlphaDriveと連携し『やってみたい』という挑戦の実現をさらに後押ししたい」と述べた。
このパートナーシップにより、企業や自治体の新規事業開発担当は、単なるワークスペースの提供にとどまらず、事業化に向けた体系的なプログラムや運営まで、包括的な支援を期待できる。地方や都市部を問わず、新規事業開発と地域・多様な人材の共創促進に取り組む経営企画部門にとって、場とコミュニティの新たな活用モデルとなる提携といえそうだ。
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