日本電気(以下、NEC)は2026年4月28日、2025年度(2026年3月期)の通期決算概要を発表した。売上収益は3兆5,827億円(前年度比+4.7%)、Non-GAAP営業利益は3,972億円(同+859億円)、調整後営業利益は3,868億円(同+997億円)となった。営業利益率は二桁台まで伸長した。年間配当は1株当たり38円(前年度比+10円)へ増配となった。

事業セグメント別では、ITサービス事業が国内外とも好調だった。日本国内ではパブリック領域の需要増加や、AI技術を活用した「BluStellar」など高付加価値分野が成長を牽引し、実質ベースで9%の増収となった。海外も欧州3社の収益改善が寄与し、不採算コストを吸収し増益を確保した。

社会インフラ事業ではテレコムサービス領域において、基地局事業の見直しや構造改革を推進。航空宇宙・防衛(ANS)事業は防衛事業の堅調な伸びにより、調整後営業利益は445億円の大幅増となった。

キャッシュ・フロー面も改善し、フリー・キャッシュ・フローは4,721億円(前年度比+2,589億円)と拡大。政策保有株についても縮減方針を進め、累計売却額は1,743億円に達した。また、低収益事業はCFO主導でモニタリングし、自主改善やカーブアウトの方針を策定した。

2026年度(2027年3月期)の見通しでは、売上収益3兆5,000億円、Non-GAAP営業利益4,200億円を予想。年間配当は40円へ増額する。マクロ不透明性を見据え、営業利益アローワンスとして300億円を織り込み、テレコムサービス領域の事業再編も実施予定としている。

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