2026年3月25日、ローンディールは、VITAL DESIGNの協力のもと、「レンタル移籍」プログラム参加者260名を対象に、インディージャパンの「イノベーターDNA診断」を用いた前後比較調査を実施し、全7項目のイノベーター資質が有意に向上したと発表した。本調査は、2017年4月1日から2025年3月31日までに「レンタル移籍」を経験した260名を分析した大規模なものとなる。
「レンタル移籍」は、大企業の人材が半年~1年間、ベンチャー企業などの事業に参画する越境型の次世代リーダー育成プログラムである。今回の分析では、プログラム参加前後のイノベーター資質を「発見力」「実行力」「勇気」の3観点、さらに「質問力」「観察力」「ネットワーク力」「実験力」「関連づける力」「現状に異を唱える」「リスクを取る」の7つの行動特性で評価した。

調査の結果、全7項目において統計的に極めて高い有意差(p ≦ .001)でスコアが向上。特に「ネットワーク力」が顕著に伸長し、全体としては偶然この差が生じる確率が0.1%以下とされる高い精度となった。主要項目の詳細は以下の通りである。
- 「現状に異を唱える」:前5.095→後5.418(差+0.323)
- 「リスクを取る」:前4.103→後4.613(差+0.511)
- 「質問力」:前4.795→後4.988(差+0.193)
- 「観察力」:前4.542→後5.198(差+0.656)
- 「ネットワーク力」:前4.420→後5.307(差+0.887)
- 「実験力」:前4.892→後5.349(差+0.458)
- 「関連づける力」:前4.641→後5.320(差+0.679)
また、パス解析によって「イノベーションに向けての勇気の醸成」「行動的スキルの強化」「知見を結びつける力の成長」という因果プロセスが明らかとなった。これはレンタル移籍を通して人材のイノベーターとしての思考や行動様式が再構築されていることを示唆する。
調査の分析と設計を担ったVITAL DESIGN代表の渡邉貴志は、「レンタル移籍がイノベーター資質強化に機能することをデータで示すことができた」とコメント。調査で用いたイノベーターDNA診断モデルは、クレイトン・クリステンセン教授の理論を基に行動特性の後天的開発可能性を評価している。
ローンディールの代表後藤幸起は「現代経営で求められる課題設定型リーダーの育成にレンタル移籍が有効であることが証明された」と述べた。
本調査は、イノベーター人材育成施策の有効性検証に定量的データを提供し、事業変革や新規事業開発部門の人材戦略の参考となる内容である。
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