IHIは、マレーシア国営石油ガス会社Petroliam Nasional Berhad(ペトロナス)の子会社で、同社のクリーンエネルギー事業を担うGentari Hydrogenと、アンモニア専焼ガスタービンを活用した商用利用を行う基本合意を締結。また両社は、アンモニアバリューチェーンの構築を実現すべく、アジア大洋州を中心としたグリーンアンモニアの製造・輸送・利用に関する協業検討を進めることにも合意した。
同事業では、IHIがNEDOの支援を受け、開発を進めているガスタービンを使用。2026年度上期の商用運転開始を目指しており、達成されれば両社は燃料のすべてをアンモニアとする商用発電事業を実現することになるという。同事業の実現により、IHIがこれまでに日本政府の支援を受けて技術開発・実証を進めてきたアンモニアの燃料利用技術が商用段階に進むとしている。
同事業にもとづく商用利用は、燃料アンモニア利用のロールモデルとしてマレーシア国内ならびにアジア大洋州における展開が期待されるとのこと。IHIは、クリーンな燃料への転換技術をもってCO2排出量低減に向けて貢献するとともに、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて地域や顧客のニーズに適した様々なソリューションを提供していくという。