弁護士ドットコムは、ハイブリットワーク時代の社内会議を実態調査した「社内会議白書2023 by MeetingBase」の第2弾を公開した。同調査ではクラウドサインの利用企業を対象に、社内会議の基礎情報から、社内会議の課題についての調査を実施。今回は、役職別(経営層・役員クラス、管理職クラス、一般社員クラス)に調査結果をまとめたという。
調査概要
- 調査方法:クラウドサイン利用企業を対象にウェブアンケートを実施
- 調査対象:クラウドサイン利用企業で回答が得られた694名
- 調査期間:2023年9月28日〜10月5日
会議への参加意識の比較
何気なく参加している会議の割合を聞いたところ、「ほとんどない」の結果が経営層・役員クラスでの会議は全体の76.6%を占めるのに対し、管理職クラスでは46.3%、一般社員クラスでは47.9%となった。この結果から、その差は最大で30.3%となり、経営層とその他のクラスとの間で、会議参加に対する意識に差異があることが明確になったとしている。
1時間超の社内会議の比較
1日に実施している社内会議で1時間超の社内会議は何割程度あるかを聞いた。「ほぼすべて」「7-9割程度」の結果に注目して比較してみると、経営層・役員クラスでの会議は全体の8.6%を占めるのに対し、管理職クラスでは21.3%、一般社員クラスでは19.5%となった。この結果から、その差は最大で12.7%となり、経営層と比較して管理職の会議が多く実施されていることがわかるという。
ネクストステップの比較
会議後のネクストステップの設定について聞いた。「必ず決めている」「決めることが多い」の結果に注目して比較してみると、経営層・役員クラスでの会議は全体の80.9%を占めるのに対し、管理職クラスでは57.8%、一般社員クラスでは54.4%となった。この結果から、その差は最大で26.5%となり、経営層は会議後の次の手順を確実に定める傾向にあるということがわかった。また、他の職種クラスと比較すると、その差が顕著に見受けられるとしている。
会議への課題意識の比較
社内会議への課題感を聞いた。「とても感じている」「まあ感じている」の結果に注目して比較してみると、経営層・役員クラスでの会議は全体の48.9%を占めるのに対し、管理職クラスでは58.3%、一般社員クラスでは46.7%となった。この結果から、その差は最大で11.6%となり、管理職が特に会議に対する課題感を強く抱いていることがわかったという。
会議における課題点の比較
課題を感じている人に、具体的に課題と感じる点はどこにあるかを聞いたところ、役職別に下記回答が得られた。経営層・役員クラスでは、1位「話が違う方向にずれる(31.9%)」、2位「出席者の日程調整が難しい(29.8%)」、3位「準備ができていない(23.4%)」。管理職クラスでは、1位「いつも同じ人が発言している(42.2%)」、2位「話が違う方向にずれる(42.0%)」、3位「出席者の日程調整が難しい(36.5%)」。一般社員クラスでは、1位「いつも同じ人が発言している(31.8%)」「出席者の日程調整が難しい(31.8%)」、3位「話が違う方向にずれる(26.1%)」となった。