パーソルホールディングス(パーソルHD)は、社員が経歴や異動意向を社内システムに登録するとグループ内の他部署から直接スカウトを受け、異動することができる人事制度「キャリアスカウト制度」を2023年10月から運用開始しており、同年の利用実績(速報値)について発表した。
キャリアスカウト制度では、スカウト先とコミュニケーションをとりながら、応募可否を判断することができ、応募する場合は各ポジションの選考フローに入る。その後、選考に合格すると異動を選択することが可能。制度運用元年となる2023年は、国内社員約2.5万人を対象に運用を開始しているという。
利用実績の主なポイントは以下のとおり。
- これまでグループ間異動は公募制度のみであったが、ダイレクトリクルーティング型の異動制度を導入したことで、社員は多様な選択肢からキャリアを選択できるようになった
- 初回にもかかわらず566名の社員がプロフィールを登録。695件のスカウトが送付され、社員のキャリアプロフィールを起点にしたコミュニケーションが生まれた
- 結果、64名のグループ間異動が確定。公募制度では対象外部長層の異動も実現した
- 制度を利用することで、最終結果に関わらず「自身のキャリアの棚卸や内省を実施する」「グループ内の多様な組織や仕事を知る」など様々な副次効果を得ることが期待できる