2026年3月17日、スパイスファクトリーは、企業における生成AIの自律的な活用を支援するソリューション「Spice AIイネーブルメント」のサービス提供を開始したと発表した。本サービスは、企業の「生成AI活用の定着化」と「組織の自走」を目指し、研修を中心に人材・技術・仕組みの三方向から体系的な支援を行う。
提供開始の背景には、生成AIの導入が進む一方で「ツールの導入にとどまり実務活用が定着しない」「外部専門家依存から脱却できない」といった企業の課題がある。スパイスファクトリーは、生成AIを単なる効率化ツールではなく、「人間の創造性を引き出すパートナー」と定義。自社の全社員AI利用率100%という組織文化をベースに、設計思想「デザイン・イネーブルメント」で企業の価値創出を推進する。
「Spice AIイネーブルメント」は、組織の核となる「人材育成」を起点に、現場ニーズをひきだすカスタマイズ研修を提供する。5点満点中4.6の満足度を記録した生成AI人材育成研修を中心とし、現役エンジニアの伴走による実践知の共有、タスク細分化のハンズオン、UX重視のシステム運用・独自ツール開発まで支援する点が特徴だ。
また、独自の「AIイネーブルメント・ジャーニー」という成熟度モデルを用い、組織のAI活用の現在地を5段階(個人活用、チーム活用、組織活用、AI駆動業務、AI自律化)で可視化。ステージごとに必要な施策を提案し、人的資本価値の最大化を目指す。
責任者の泰昌平氏は「AIを単なる教育に留めず、組織や個人が主体的に活用できる包括的なプロセスが不可欠。技術基盤、組織文化、スキル育成を多面的に支える」と語る。また、取締役CTOの服部省治氏は「真の成果には現場の業務フロー適応が重要。現場と対話しながらAI定着を進めたい」とコメントしている。
今後、スパイスファクトリーは本サービスから技術基盤最適化や、さらなるツール提供に幅を広げる予定。企業の経営・事業部門にとって、AIを創造性拡張へつなげ、現場ごとの課題や成長段階に応じたAI活用定着の加速が期待される。
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