2026年3月18日、PwCビジネスアシュアランスは、新たな会計基準対応を支援する「新リース基準スピード導入キット」を3月31日より提供開始することを発表した。本キットは、2027年4月1日以降に開始される事業年度から強制適用となる新リース基準への企業の円滑な対応を目的としている。
新リース基準は大幅な会計処理やシステムの見直しを要し、多くの企業にとって実務や財務への影響が避けられない。既に準備を進めている企業がある一方で、着手できていない企業も存在しており、迅速かつ低コストでの対応支援が求められていた。こうした企業の声に応える形で、PwCビジネスアシュアランスは、PwC Japan監査法人の専門家が実際に適用支援で蓄積した手法や成果物を標準化し、キット化した。
本キットの内容は段階的な対応を想定し、最短で1年以内の適用準備を可能とする。具体的には、「新リース基準の理解」「形式および実質リース取引の把握と洗い出し」「少額・短期リースの特定」「リース期間や割引率の検討」などの工程に、それぞれ対応ツール(リース管理台帳、実質リース検討ツール、割引率検討ツール等)が含まれている。また、「影響額の試算」「論点別FAQ」「新旧基準差異リスト」など、意思決定や開示資料の作成もキット内で完結できる設計が特徴である。
これらのツールは、パターン選択や加筆修正だけで検討結果を整理できる様式や、入力情報から仕訳・注記作成まで自動連係する機能を持つ。これにより、従来のアドバイザリーと比べてコストを抑えつつ、限られた社内リソースでも基準適用に向けた作業負担の低減が図れる。
PwCビジネスアシュアランスは、これらの取り組みにより十分な準備が進められていない企業に対応法を示し、日本企業全体の会計基準変更への円滑な適応を支援していくとしている。
新リース基準スピード導入キットは、3月決算企業においても導入後12カ月以内で準備完了が見込まれ、今後適用対象となる企業の経営企画・財務部門の大きな選択肢となりそうだ。
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