SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

意思決定のサイエンス

江崎グリコ木村執行役員と語る、エフェクチュエーションの実践の鍵となる「錦の御旗」と「思考のスイッチ」

ゲスト:江崎グリコ株式会社 執行役員 木村幸生氏

  • Facebook
  • X
  • Pocket

企業が紡いだ歴史は「イノベーションの手段」であり「共感のシンボル」でもある

木村:そのほか、私がエフェクチュエーションで注目するのが、手持ちの手段を起点にアイデアを発想する「手中の鳥の原則」です。これには長年マーケティングに携わりながら感覚的に理解していたことを、明確に理論化してくれたような気がしました。具体的な例を挙げると、アーモンドミルクの「アーモンド効果」は、まさに「手中の鳥の原則」に基づいて開発されたと思います。

 このときポイントになったのが「歴史」です。日本でアーモンドが広く知られるきっかけになった一つが、1955(昭和30年)の「アーモンドグリコ」と1958年(昭和33年)の「アーモンドチョコレート」の発売だったと思います。それらは創業者がアーモンドのおいしさと健康の要素に着目して発売した製品でした。つまり、江崎グリコにとって、アーモンドは歴史的に意味のある原材料なのですが、そもそもアーモンドは輸入原料であり、社内では「原料としての差別性に乏しい」という意見が多かったのも事実です。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
意思決定のサイエンス連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

島袋 龍太(シマブクロ リュウタ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング