三菱総合研究所(MRI)は、Web調査レポートを自動生成するAIツール「ベビリサ」を開発し、デモサイトを公開した。
ベビリサは、利用者が入力した調査の背景・目的をもとに調査計画を生成し、利用者による修正を経て、調査レポートを生成するツール。次のような利用場面を想定している。
- 営業:新規顧客営業における業界の下調べ
- 投資・融資:融資先・投資先に対する信用情報、市場動向、業界動向の調査
- 研究開発:自社事業分野に関連する国内外の先端技術の事例・論文調査
- 官公庁:他の国や自治体における特定分野の政策・規制動向の調査
利用者が調査の背景・目的を入力すると、ベビリサは整理の論点を導出し、調査すべき内容をリストアップする。利用者は調査内容を入力する必要がないため、「何を調べたらよいかわからない」という問題が解決できるという。
ベビリサは、15の調査項目、1万字の調査レポートを10分程度で生成する。同社の調査によると、一般的な調査業務に要する時間を3割削減したという。また、ベビリサは多言語対応であり、日米欧中の比較なども可能だ。
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