デジタルガレージ(以下、DG)は、国や自治体などの公開データやインターネット上の公開情報などのオープンデータを継続的に収集・統合する、業界特化型のデータ基盤とDG独自の手法を用いた、飲食店の与信リスクを評価するAIモデル(以下、Insite Stream)を開発した。
また、Insite Streamを活用し、DGとりそなホールディングス(以下:りそなHD)は、りそな銀行と埼玉りそな銀行を通じて、東京23区とさいたま市にある中小飲食店を対象とした短期・小口のオンラインレンディングの実証実験を開始することに合意したことを、あわせて発表した。
同実証実験は、Insite Streamの活用により、借り主による財務情報や事業計画の提出を不要とし、申し込み確認後最短5営業日で融資が可能なサービスである。
過去の一時点における決算データを活用した与信と異なり、Insite Streamが断続的に収集する時系列データを活用することで、環境や事業の変化にも即した与信精度と途上与信を実現するという。試行概要は次のとおり。
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対象顧客:
- 東京23区およびさいたま市で飲食店を1店舗のみ経営する法人
- りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、みなと銀行で借り入れのない人
- 法人代表者が申し込み、契約できる
- 飲食業界事業者などからの案内メールを受け取られた人
- 試行期間:2024年8月7日〜2025年4月末(先着100法人)
- 融資金額:100万円
- 借入期間:3ヵ月
- 融資方法:顧客指定の金融機関の口座へ振り込み(りそな銀行および埼玉りそな銀行の口座がなくても可)
- 返済方法:期日一括返済(借り入れ人からりそな返済口座へ振り込みにて入金)
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