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デロイト トーマツ、多様なAIエージェントが自律的に連携する「マルチエージェントアプリ」を開発

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 デロイト トーマツは、多様なAIエージェントが自律的に連携する「マルチエージェントアプリ」を開発した。

 マルチエージェントアプリの主な特徴は次のとおり。

  • 多様なAIエージェントの連携:Web情報検索、社内DB検索、プログラミングによるデータの可視化、情報全体を取りまとめた分析、資料作成など、それぞれの役割を持ったエージェントを連携させる
  • タスク計画の自動立案:タスク計画用のエージェントが他のエージェントの役割を理解し、ユーザーからの業務要求を実現させるために、どのエージェントに何を実行させるべきかを自動で計画する
  • グラフ構造による連携制御:エージェント間で適切に処理を連携できるよう、グラフ構造により、エージェント間の連携可否や連携の方向性を定義する
  • 自己修正:レビュー用のエージェントを設けて他のエージェントの実行結果をチェックさせ、誤りや不十分な点があった場合に、レビュー用エージェントからの指摘に基づき自動的に処理を再実行し、出力を改善する
  • Human in the Loop: AIエージェント側から人に対してチェックポイントを設け、人による指摘や承認を踏まえて処理を継続させる

 ユーザーは操作画面で業務内容を自然言語で入力するだけで、マルチエージェントアプリが内容を理解し、関連するAIエージェントを連携させ、実行結果を出力。また、操作画面上では、エージェントの追加やエージェントに使用させるツール、LLMの設定も可能である。

マルチエージェントアプリの一例(調査業務)

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 調査業務を実行する場合を想定したマルチエージェントアプリの構成。多様なAIエージェントにより体制を構築しており、各チーム(AIエージェント)は次の役割をもっている。

  • 計画策定チーム:ユーザーが入力した調査テーマに基づき、必要なタスクと担当チームを決定する
  • Web検索チーム/社内文書検索チーム:Webおよび社内文書から、必要な情報を取得する
  • 社内DB検索チーム:社内DBから必要な構造化データを取得する
  • プログラムチーム:プログラムを作成し、構造化データの分析や可視化を行う
  • 経営/経済分析チーム:さまざまな情報を総合して、状況の整理や示唆出しを行う
  • レポート作成チーム:最終的に出力するレポートの構成を整理し、レポートファイルを作成する

マルチエージェントアプリ実行中の様子

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 マルチエージェントアプリは調査業務以外にも、次のような業務を自動化することが可能である。

  • 報告書作成:報告の素材となるデータを取得・集計し、傾向を分析し、定型フォーマットの資料を出力する
  • ドキュメントレビュー:資料の各ページのコンテンツや資料全体のストーリーをレビューし、レビュー結果を出力する
  • 新商品案検討:マーケット傾向を分析し、新商品のコンセプトやターゲットへの訴求メッセージを検討する
  • 提案書ドラフト:顧客との会議メモや企業情報をもとに、顧客の課題解決に資する自社商材の提案書を出力する

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