Gaia Visionは、三菱UFJ銀行へ、気候リスク分析プラットフォーム「Climate Vision」の提供を開始するとともに、洪水リスクの計測方法などについて協働研究を開始したと発表した。
Climate Visionとは、企業の保有拠点などに対して、洪水を中心とした気候リスクを簡単に評価できるプラットフォーム。
将来の気候変動シナリオ別のリスク評価ができる点などを特徴とし、これまで製造業・物流業などさまざまな業種において、経営判断やサステナビリティ情報開示対応のために利用されてきたとしている。
金融業界における活用について
金融業界では、気候変動リスクへの対応と適切な情報開示が重要な課題だという。
国際的にも、金融システムの安定化のためにリスクの適切な評価と対処の必要性がうたわれており、気候変動に関連する金融リスクの監視や管理を促進するための国際的なネットワークであるNGFSでは、各国の金融当局・中央銀行におけるストレステストのためのシナリオ整備などが行われている。銀行においても、これらに準ずる対応の必要性が高まっているという。
Climate Visionは、こうしたユースケースでの活用も見据えて、広域で多拠点のリスク分析を実施できるツールとして開発。金融機関の保有する担保や投融資先は、広域かつ膨大である点に鑑み、グローバルに数万件規模の分析を一気に行える機能などを備えてきたという。
Gaia Visionは、三菱UFJ銀行にClimate Visionを提供し、気候変動リスク管理やサステナビリティ情報開示の高度化に貢献していくと述べている。
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