東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)は、品川車両基地跡地にて手掛ける高輪ゲートウェイ駅直結・都心最大級の新たな街「TAKANAWA GATEWAY CITY」を、2025年3月27日にまちびらきすると発表した。
まちびらき概要
高輪ゲートウェイ駅正面に位置する国際交流拠点の象徴となるツインタワーTHE LINKPILLAR 1をはじめとし、南北約1.6kmにも及ぶ新たな街TAKANAWA GATEWAY CITYのまちづくりを進めてきたという。
2025年3月27日のまちびらきより、THE LINKPILLAR 1の開業および高輪ゲートウェイ駅を全面開業する。まちびらき時より賑わいと交流の拠点となる街の中心「Gateway Park」を核に、さまざまなプログラムを展開を予定している。
この街の目指す姿 未来への実験場 TAKANAWAから「地球益」を実現
TAKANAWA GATEWAY CITYは地球が抱えるさまざまな社会課題に対し、「新たなビジネス・文化」 「循環型社会のモデル」など、未来に資する解決策を街から生みだし、世界中へ発信していく拠点になるという。
日本各地や世界にイノベーションをもたらしながら、100年先の心豊かなくらしに向けた地球益の実現に取り組む。地球益とは、地球に対する負荷が高いこれまでの経済活動を見直し、地球と人間が調和する利益を目指すこと。
「ファイナンス」機能を備えた広域スタートアップエコシステム
地球益の実現に向け、ビジネス創造施設「TAKANAWA GATEWAY Link Scholars’ Hub」(略称、LiSH)では、ビジネス創造イベントGATEWAY Tech TAKANAWAから生まれたビジネスの種の街での実証・ブラッシュアップをサポートする。
さらに、ファイナンス面からも社会実装を支援するため、「高輪地球益ファンド」を設立し、TAKANAWA GATEWAY CITYを拠点とした広域スタートアップエコシステムを強化するという。
TAKANAWA GATEWAY CITYのまちづくりパートナーとともに、同ファンドを通して出資する。各パートナーとスタートアップとの共創を生み出し、街を実証フィールドとして活用しながら、スタートアップを効果的に支援していくとしている。
ビジネス創造イベント「GATEWAY Tech TAKANAWA」
2025年5月13〜14日に開催するGATEWAY Tech TAKANAWAの目玉コンテンツ 「TAKANAWA PITCH」のスタートアップの募集を開始した。
「TAKANAWA GATEWAY CITY を舞台に“地球益”の実現を目指す共創の祭典」をコンセプトに、スタートアップや多様な企業、アカデミアやアクセラレーターが一堂に会し、1者では難しい環境問題や健康寿命といった地球規模の社会課題解決に向けて、新たなつながりを生み出し、共創の創出を目指すイベントだという。
審査員は次のとおり。
また、具体的な課題を抱える企業に対して、ニーズの解消に資する技術やサービスをもったスタートアップとのマッチング機会を提供。先行して生まれた共創プロジェクトを発表するとともに、当日マッチングイベントも開催する。今回、伊藤園の募集テーマを新たに発表した。
街・地域・ヒトを支える都市OSを活用したまちづくり「TAKANAWAイノベーションプラットフォーム(仮称)」
TAKANAWA GATEWAY CITYでは都市OSに集められたデータを中心に、ロボットプラットフォ ームや街独自のアプリがサービスを提供する。
街から得られるデータに加えて、同社が持つ鉄道や駅のデータやKDDIが有する人流データなどを蓄積・分析することで、街に訪れるすべての人を支える快適なサービスを実現するという。
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