デコムは、生成AIプログラム「DECOM AI」を強化し、新たなインサイト発見とアイデアの量産を実現したと発表した。
デコムは、設立以来「データサイエンス・自然言語処理技術」のインサイト理解とアイデア開発への活用に取り組んでおり、ビジネスの成長や新規企画の立案など、あらゆる場面の意思決定において、インサイト・人間の心理を捉えていることは必要不可欠だという。
一方で、インサイト発見手法の多くは、分析者個人スキルに依存し、再現性や生産性が確保されにくいという課題があるとしている。また、特にグローバル市場でのインサイト発見には多大な時間とコストがかかるという。
こうした課題を解決するために、DECOM AIは、1,000人規模の定性情報(n=1の具体的なエピソード)を1日で収集する独自手法と、約20年にわたる1000案件以上の実績から体系化した分析プロセスを生成AIに学習・再現させ、迅速かつ高精度なインサイト発見の仕組みを実現したとのことだ。
従来の分析プロセスでは人間が500時間かかるところを、DECOM AIでは4時間で完了。また、AIが人間の直感で見落としてしまう新たな洞察を見つけ出し、質の高い分析を提供するという。
DECOM AIの強化ポイント
- n=1の分析にかかる時間の短縮だけでなく、人間だけでは気づけないインサイトの「発見」にも有効
- 具体→具体のアイデア創出ではなく、分析官と同じ思考プロセス(具体→抽象→具体)での分析・アイデア創出が可能
- アイデアは製品やサービスの具体的なネーミング、内容、顧客体験まで創出。コンセプト開発に必要な具体性を有し、かつ多数のアイデアや方向性を得ることが可能
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