スパイスファクトリーは、世界デジタル競争力ランキングの「ビジネスアジリティ」で日本は58位という厳しい状況を受け、日本企業が直面する課題を解決するため、「超高速PoC(概念実証)」サービスの提供を開始した。
同サービスは、新規事業として求められる企業の「ビジネスアジリティ」や「イノベーション」を促進させるアイデアの創出を高めるために設計されたソリューション。アイデア創出からプロトタイプ制作、ユーザー検証、MVP開発までを高速で実現し、日本のデジタル競争力の底上げに寄与するという。
通常のPoCと比べ、超高速PoCでは、低解像度でアイデアを量産する「ラピッド・プロトタイピング」と高解像度で可視化し選別する「Figmaプロトタイピング」の2段階プロセスを組み合わせ、新規事業開発のアジリティを飛躍的に高めるとしている。
この手法により、企業は結果的にコストを最小限に抑えることを実現し、成功確度の高い新規事業を選定し、投資金額を最適に配分できるという。
- ラピッド・プロトタイピング:手書きスケッチや簡易モデルなど、素早く試作を量産し、多くのアイデアを広く検証。この段階では、スピードを重視して質より量を意識するという
- Figmaプロトタイピング:厳選されたアイデアを選別し、デザインツールで視覚化し、高い解像度のプロトタイプに昇華。この段階では、ユーザーに具体的なイメージを提供することで、明確かつ有益なフィードバックを得ることが可能だという。収集したフィードバックを基に、プロダクトやサービスの改善を繰り返す
- MVP開発:ユーザー検証で判明した、優先度の高い必要最小限の機能だけに絞ってMVPを開発。実際に使えるサービスやプロダクトを最速最短で市場に展開して、改善を繰り返しながら、事業を加速させるという
超高速PoCは、多様なステークホルダーが実際の「モノ」を見て意見を交わし、ユーザー視点での価値を確かめながら進めるため、机上の議論に終始せず、確実性の高い事業判断を可能にするとのことだ。
また、スパイスファクトリーは同サービスを通じて、世界デジタル競争力ランキングにおける日本の順位向上を目指し、新規事業開発の成功確率を高めることで、グローバルにおける日本の経済競争力強化に貢献していくとしている。
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