三井物産子会社のキャリウムは、100万人の転職ビッグデータに基づき、これからのビジネスの中核を担う専門性の高い若手プロフェッショナルを対象に、将来的なキャリアパスの可能性を定量的に可視化・マップ化して提供する法人向けキャリア戦略支援ツール「キャリアフォース」を正式リリースした。
キャリアフォースは、三井物産の社内公募を経て三井物産グループ会社のベンチャースタジオMoon Creative Labが手がける新規事業として2022年に採択され、事業企画およびサービス開発をスタート。
事業検証、サービスプラットフォーム構築、インターフェース改善などを経て、2023年にベータ版の提供を開始し、これまでに人材紹介会社を中心に6社が同サービスを導入しているという。
2024年6月には、運営会社キャリウムを設立。事業活動において人的資本経営がより一層求められる中で「キャリアパスのデジタルマップを提供することで、データに基づく自律的なキャリア戦略を実現する」ことを目標にサービスの利用拡大を目指している。
キャリアフォースとは、求職者自身による自律的なキャリア戦略の構築と、人材支援会社によるビッグデータに基づいた定量的なキャリアアドバイスの提供を実現するサービス。主な提供内容は次のとおり。
- キャリアマップ機能:所属企業・組織、業界、職種などに応じて、今後考えうる未来のキャリアパスの選択肢を見える化し、提示するマップ機能
- キャリアルート:目標とするキャリア構築までの道筋を見える化し示すルート検索機能
- リバースルート:希望する企業や職種、職域にどのような求職者が流入しているかを可視化し、キャリアパスを逆算して表示する分析機能
同社は今後、「誰でもポケットに入れて持ち運べるキャリア戦略管理ツール」の実現に向けて求人情報推薦機能や管理ツール・ダッシュボードのパーソナライズ化、統合データの拡張などの開発と拡充を進める方針だとしている。
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