「失敗が前提」のビジネスモデルが築いた独自の組織文化
モデレータの日置圭介氏が、中外製薬の成長戦略や人材マネジメントについて尋ねると、中村氏は「R&Dの管理とチャレンジのバランス」について問いかけた。先述の通り、中外製薬は「TOP I 2030」の実現に向けた目標として「R&Dアウトプット倍増」を掲げている。

しかし、当然ながらR&Dには失敗のリスクが常に伴うため、あらゆるアイデアやテーマに着手するわけにはいかない。このリスク管理とチャレンジとのバランスについて、判断の基準や仕組みがあるのかについて中村氏は小野澤氏に尋ねた。