日本デザイン振興会(以下、JDP)と一橋大学は、デザイン組織に関する調査研究分野で協働連携に係る覚書を締結した。これに基づき、「デザイン組織 KPI」に関する調査研究を共同で実施する。
デザイン組織 KPI調査では、社内デザイン部門・組織(インハウスデザイン組織)をもつ国内企業を対象に、同組織の貢献を可視化することで、企業間で量的に比較検討するためのKPIとして特定することを目指している。具体的な手法としては、インハウスデザイン組織のパフォーマンスについて、社内のステークホルダーへアンケート調査を実施し、その結果を分析するという。
同連携により、JDPはデザイン領域の学術研究を実施するためのスキルを向上させ、企業のインハウスデザイン組織における人材活用やそれを取り巻く現状を深く理解したうえで、デザイン振興に資する取り組みを推進することが可能になるとしている。
また、一橋大学は、JDPの主催事業である「グッドデザイン賞」を通じた企業とのリレーションや、デザイン振興のノウハウを活用して、同調査研究のさらなる精緻化を進めることが可能になるという。
デザイン組織 KPI調査(2024年度:第4次調査)概要
参加企業が、社内のステークホルダーを調査対象者として選定し、インハウスデザイン組織のパフォーマンスについて項目が統一されたアンケート調査を実施。その調査結果を多変量解析や人工知能による分析などの量的手法で分析する。
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スケジュール
- 2025年1〜3月:アンケート調査の実施
- 2025年春ごろ:速報の取りまとめと参加企業へのフィードバック
- 2025年夏〜秋ごろ:総合分析結果と個社分析結果の取りまとめと参加企業へのフィードバック
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アンケート調査の内容
- 直近1年間に終了した案件全体に関して、インハウスデザイン組織への満足度を尋ねる設問(全20問)
- 直近1年間の活動に関して、総合的な満足度を尋ねる設問
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参加費用
- 無料
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