静岡県熱海市とJTBは、両者が提供してきた法人向け事業「意外と熱海 for Biz」の、2024年度の取り組みを振り返るとともに、今後も多様化するニーズに適応しながらさらなるビジネス利用促進を図っていくと発表した。

2024年度 傾向分析サマリー
お客様の目的・用途
- 研修や会議の場として、リーダー研修・営業研修、アイデア創出・ワークショップ、経営層のオフサイトミーティング等での利用傾向が高い。
- 交流を深める場として、チームビルディング、インナーコミュニケーション、納会、社員旅行、接待等での利用傾向が高い。
お客様の属性
- 企業規模としては、大企業から中小企業・スタートアップまで多岐にわたる。企業以外の職能団体等のリピーターも多い。
- 首都圏からのお客様が多いが、静岡県はちょうど関東と関西の中間地点なので、全国各地から集合しやすい場所として利用されることも多い。また、外資系企業の外国人の役員や従業員が日本文化に触れる機会として訪れる場合もある。
- 役職は若手社員からリーダー層、エグゼクティブ層まで幅広い。
- 1回の参加人数は、10名〜100名程度が多い。大きな施設では数百名での利用も。
お客様から期待されること
- 情報管理や周囲への配慮の観点から、貸切利用を希望される企業も多い。
- 食事や温泉など熱海らしい体験を重視される企業もいる。
- 単に研修や会議だけでなく、アクティビティやゴルフなど、参加者同士で交流を深められるプランを求められる場合もある。
見えてきた課題
- ビジネス利用の場合、特にシングルユースの希望が多いが、対応可能なホテル・旅館が少ない。
- ホテルで食事をした後に、大人数で入店可能な二次会のお店が周辺にない。
熱海での企業研修やワーケーションは、大自然の景観や地元の特産を生かした料理や温泉でのリフレッシュ効果が、社員の士気を高めるとともに、コミュニケーションを活性化させ、生産性向上にもつながるという。これにより、個々人の成長やチーム・組織力の強化に寄与し、企業のさらなる発展が期待される。
今後も「意外と熱海 for Biz」では、これまでの知見やノウハウをもとに、法人担当者の悩みをワンストップで解決できる「Service Desk」の対応力を高めていくとしている。また、リアルなお客様の声と広告等のデータ分析を掛け合わせて企業の興味・関心を的確に捉えながらさまざまな企業にアプローチしていき、ビジネス利用促進を行っていくと述べた。
「意外と熱海 for Biz」
「意外と熱海 for Biz」は、熱海市とJTBは「熱海市の交流人口及び関係人口の拡大を推進」するべく包括連携協定を締結し、その取り組みの一環として個人旅行向けブランド「意外と熱海」をビジネス利用向けにリブランディングした新事業。
同事業では、ワンストップ窓口として、研修プログラムや会議・研修会場、ワーキングスペース、宿泊施設、体験コンテンツの紹介・予約など、熱海でのビジネスをサポートしているという。
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